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視座高く向き合う<br> - 香るアクセサリー -

視座高く向き合う
 - 香るアクセサリー -

1959年に墨田区で創業された金型メーカーの石井精工。

2代目社長の息子である石井洋平さんは、自社の技術を生かした自社ブランド「ALMA(アルーマ)」を立ち上げた。

その根底には「自社のことを、より多くの人に知ってもらいたい」という石井さんの一貫した想いがあった。

 

組織の当たり前を変える


石井さんは2009年に大学を卒業し、アルミダイキャストの大手メーカーへ就職した。

「家業に入ることは考えずに、普通に就職活動をしました。結果的には、メーカーに就職することになりましたけど」

その後、あることがきっかけとなり、2011年に家業である石井精工へ入社することになる。

「きっかけは、母が大病を患ったことでした。そして、振り返ってみれば家業はずっと身近にあったものだったんですよね」

しかし入社後、組織風土の観点で苦労したこともあった。

「大手メーカーでは当たり前に出来ていることが、当時の社内では出来ていないことが多かったんです。それを変えていきたいと思いました」

当時、新卒4年目の世代だったにも関わらず、会社の組織風土の変革に取り組んだ。
それは相当な胆力が必要だったと思うが、石井さんはブレることはなかった。

「サラリーマンだと思って働いてなかったんです。学生時代のアルバイトでも『どうすれば経営がより良くなるか』を考えて働いていました。元々、経営に興味があったんですよね」

目の前の仕事に、視座高く向き合おうとするのが石井さんなのだと感じた。

 

自分たちのことを知ってほしい

そんな石井さんが「ALMA」を立ち上げようと思った理由とは何か。

「一つ目は、モノづくりをやっている以上、いつか自社ブランドを持ちたいと思っていたことです。二つ目は、石井精工をもっと知ってもらいたいと思ったことです。BtoCの商品を通じて『これだけの技術がある会社なんだ』ということを伝えたい」

そうした想いから2016年「ALMA」が誕生した。そして、それは会社の組織風土にも良い影響を与えた。

「BtoCの商品なので、もし製造ミスがあったら、お客さまにご迷惑をお掛けするのと同時に、公の中で石井精工自体にも傷がつくことになります。『それは絶対に避けたいよね』という考えが社内に広がり、結果的に本業である金型の製造品質に対する社員の意識も高まりました」

石井さんが入社以来、ずっと取り組んできた組織風土の変革にも大きな影響を与えたのだ。

 

心豊かな日常を生み出す

「ALMA」は、自社の切削加工の技術を生かして作った小さなアクセサリーの中に、お気に入りのアロマを入れて使う。

「アロマを身につけることで、日常の生活の中で自然と好きな香りを感じることができるんです。その時の気分によって香りを変えることもできます。気持ちを切り替えるツールとして使ってもらえると嬉しいですね」

そんな「ALMA」には、たくさんの石井精工らしさが詰まっている。

「前向きに色々やっている会社だということが伝わると嬉しい。『ALMA』は、町工場が自社ブランドを立ち上げることが一般的になる前から取り組んでいました。また商品のカラーは淡い色にしたのですが、業界常識では普通はやらないことなんです」

インタビュー中の石井さんの発言に、一貫してあったのは「自社の技術や考え方をもっと伝えたい」というスタンス。

そんな石井さんの想いが詰まった「ALMA」で香りを感じながら、一人でも多くの人の日常生活が心豊かなものになることを願う。