
視座高く向き合う
- 香るアクセサリー -
石井精工の石井さんは、切削加工技術を活かした自社ブランド「ALMA」を立ち上げた。常に目の前の仕事を高い視座で捉え動くこと、そして自分たちの技術や考え方を広く伝えたいと願う姿勢が、一人ひとりの日常を心豊かに彩る「ALMA」を生み出した。そしてそれが本業である金型メーカーとしての意識を大きく向上させることにつながった。
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つくり手のストーリーには、
さまざまなエッセンスが織り交ぜられています。
贈る相手のことを思いながら、
重なる部分に目を向けてみてください。
「なぜこのつくり手のものを選んだか」
「どのような理由で贈ろうか」を考えながら、
ストーリーをじっくり読むことで、きっと世界に一つだけの贈る
理由が見つかるはずです。
石井精工の石井さんは、切削加工技術を活かした自社ブランド「ALMA」を立ち上げた。常に目の前の仕事を高い視座で捉え動くこと、そして自分たちの技術や考え方を広く伝えたいと願う姿勢が、一人ひとりの日常を心豊かに彩る「ALMA」を生み出した。そしてそれが本業である金型メーカーとしての意識を大きく向上させることにつながった。
アロットオブの立山さんは、これまで一貫して雑貨の業界でプロダクトデザインを行なってきた。自社ブランド「KIKIME」は、複数の産地の技術を組み合わせたモノづくりを行なっている。そして、モノづくりにおけるスタンスとして、一緒に仕事をする人の心が豊かになるようにという「人への向き合い方」を大切にしている。
山下陶苑の3代目社長の山下さんは、幼い頃からラジオを分解するほどの好奇心と探究心の持ち主。一方で、家業に入社してからは経営視点から、量産の壁を乗り越えるために夜遅くまで独自の技術や製法の開発を行なった。結果的に、生み出した数多くのオリジナルブランドには、つくり手としてのワクワク感と経営者としての視点が融合している。
風狂は、過去の後悔から、もう一度高い目標へ挑戦することを決めた守さんと、海外留学やホテル勤務の経験から、日本の美的感覚の魅力を再認識した吉川悠一さんが共に作り上げるブランド。二人が目指すのは、独自に解釈したわび・さびの要素をモノに宿すことで日本人が本来もつ美意識を伝えること。そしてそこには自然や文化との向き合い方の本質が詰まっている。
玄窯の齊藤さんは、大病を機に「愛着のタネをまく」陶器づくりに取り組むようになった。いつか終わってしまうからこそ今を大切に、という想いは、自然の風合いや風化をイメージした作風に刻まれ、手に取る人の心に「人や物を大切にしよう」という静かなメッセージを届ける。また強く主張せず、器の中にそっと想いを込める姿勢が齊藤さんらしさ。
100年以上の歴史を持つ桐匠根津は、小物やタンス、リフォームなど時代にモノづくりを行なってきた。四代目社長の根津さんは、家業が“本当に喜ばれる仕事”であることを認識し、不動産会社を辞めて家業に入った。高温多湿な日本に適した国産桐の価値を信じ、何を作るかは変えても「国産桐を活かす」という軸は揺るがない。
IZURUの周作さん・領作さん兄弟は、備前焼の新たな主流を作るために自社ブランド「NUE」を立ち上げた。それは「今までの備前焼を自分たちが使いたいと思えない」という感覚を起点に「そもそも備前焼とは何なのか」という本質的な問いに向き合うことで生まれた。そしてその根底には、地元である備前も自分たち自身も「まだまだ、やれる」という想いがある。
穏やかな口調で飾らずに話をする小宮さんは、経営が苦しかった時も”なんとかなる”と思い仕事をしてきた。そう考えるようになったのは、世の中、大概なことは”なんとかなる”ことをインド旅行で学んだから。そんな小宮さんにとって、品質をないがしろにすることは”なんとかならないこと”。だから会社を急成長させることを優先するのではなく、品質にこだわり美しい傘を作ることを優先している。
エンドユーザーがイメージできるモノづくりがしたいと思い、白鷺木工で自社ブランドを立ち上げた戸田さん。そのために、他の職人のところへ徹底的に足を運び、自社の工程の改善すべき点を全て洗い出した。家業を継ぐことを決めた時もそうだが、戸田さんは徹底的に行動し、物事の本質を理解した上で、自分の納得がいく答えを導き出す。
品質管理が一般的になる前から品質にこだわっていた神藤タオル。3代目社長の神藤さんは、品質担保が当たり前になった現代において「本当に良いタオルとは何か」という本質的な問いに向き合っている。そんな神藤さんが家業を継いだ理由は、先代である祖父が喜ぶと思ったから。これに限らず、これまでの意思決定は相手が喜ぶかどうか、にあった。